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アイドリング!!!卒業を想起させる、“新しい一歩”の意味合いが込められたニューシングル

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文/高木”JET”晋一郎



前作シングルから約1年ぶりとなるニューシングル「七色のプリズム」をリリースする横山ルリカ。これまで彼女は、アイドリング!!!の活動と平行して、ソロボーカリストとしても実力を発揮してきた。同グループの全員卒業が発表された今年、久々に発表される表題曲は、“新しい一歩”の意味合いが込められた楽曲となっている。



──約1年ぶりのニューシングル「七色のプリズム」が発売されますが、先日、アイドリング!!!が全員卒業することが発表になりました。


一度“解散”っていう報道が非公式な形でされてしまって。メンバー全員、誰もが予期せぬ事態だったし、何が本当かもわからなくて。9年間活動してきたグループの行く末が実際にはどうなるのかを知りたくて、ずっとモヤモヤしている感じでしたね。心配してくれるファンの方に説明できないのも、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいで。だから、卒業を皆さんに生放送で発表できたときは、逆にちょっとホッとする部分もありました。それでちょっと切り替えることができたかもしれないです。


──その意味では、新曲「七色のプリズム」は、“変化”や“新しい一歩”という意味合いが込められているので、卒業と繋がっている部分も強いのかなと。


でも、本当はこの曲と卒業は繋がってないんですよ。この曲は卒業が決まる前に作っていた曲なので。ただ、内容的には図らずもぴったりなものになりました。


──そうだったんですか。歌われての感想は?


こういった爽やかな曲調は、今までのソロでは珍しかったのでちょっと苦戦しましたね。


──今までのシングルはボーカル的に力強いアプローチが多かったですからね。


そうなんです。だから、この曲に合わせた、自分のイメージする声の温度がなかなか出せなくて。


──今作の“変化”というテーマについては?


この一年は、バラエティー番組やアシスタントのお仕事も増えて。バラエティーはずっと苦手意識があったんですけど、話術の本を読んだりテレビをちゃんと見たりして、すごく勉強したんです。自分の出演番組のオンエアも細かくチェックして、「この部分が使われたから、このトークは正解だったんだな」とか(笑)。そういう積み重ねで、最近はしゃべることも好きになったし、もっとテレビに出たいなって。そうやって学んだことが変われたキッカケになったと思います。


──歌詞の中に「あなたらしくない」というワードがありますが、そう思われるときはありますか?


イメージされている像とのギャップに悩むときはちょっとありますね。固くて真面目って思われる場合が多いんですけど、そのイメージのせいで、あんまりテレビでもしゃべれなくなっちゃったり。例えば、もっとボケたりしたいんだけど(笑)、あんまりそういうふうにさせてもらえなかったり、「無理して頑張ってボケてる」って思われちゃったり。だから、そのイメージを払拭して、もっと柔らかくてフランクなイメージになりたいんですよね。だから“いじられる正統派”になりたいです。


──新しいキャラですね。


いじられる時点で正統派かは疑問ですけど(笑)。でも、占い師さんにも「あなたは考えるよりも、正直に思ってることを言ったほうがウケるよ」とも言われたことがあって。もちろん、いつも正直には話してるんですけど、やっぱり思ってることを全部をそのまま言うわけではないので。だから、もっとズバズバ言って、それでも嫌な感じにならないような人になりたいですね。


──有吉弘行さんとかマツコ・デラックスさんみたいな。


2人が出てる『怒り新党』大好きです(笑)。マツコさんは憧れますね。キレイ事は言わないけど、でも人を傷つけないっていう。今の目標は実はマツコさんです(笑)。


──では逆に“自分らしい”と思う部分は?


自分らしい……たまに、自分でも自分がよくわからないことがあります(笑)。真面目だけど適当だし、頑固。そういうややこしい、面倒くさい奴だなって。でも、頑固って逆に言えばこだわりだと思うし、それがないと自信に繋がらないと思うんですよね。だから、流行りにも乗らないし。流行に乗ってみんな一緒になっちゃうよりも、「違う人がいる」って思われたい。みんなと一緒で安心するよりは、変わってるって言われても、自分を貫きたいなって思ってます。


──カップリングの「紫陽花」は横山さんの作詞ですね。


最初は雨をイメージしてたんですけど、雨に似合う花ということで紫陽花をテーマにして。それで紫陽花の花言葉を調べたら『浮気』だったんで、それは意外だったし、そのイメージを広げてみようって。だけど浮気の歌だとちょっとベタだから、“両思いだけど、片方は思いが強くて、片方はちょっと思いが冷めてきてる”っていうカップルを描いてみようって。しかも、ミステリアスな女性に翻弄される不安みたいなものを、男の子目線で書いてみたんです。


──この歌詞はスゴく情景的だし、瑞々しい不安みたいな部分は、横山さんの世代だから書ける部分なのかなって。それを超えても、単純に歌詞世界として本当に興味深い内容でした。


「紫陽花を見に行こうね」って言ってるのも男の子だけで、女の子は全然あいまいに返事をしてるっていう。そういう惰性な部分とかを書いてみたくて。


──そういった恋愛の“不安定な部分”を書いたのは?


むず痒い曲を作りたかったんですよね。恋愛ソングって、ハッピーか失恋かになりがちじゃないですか。だけどそういう内容じゃない“恋愛あるある”を書いてみたくて。意外と、こういう仮面カップルって多いんじゃないかなとも思うんです。世間体とかいろんなことで、もう好きじゃないけど付き合ってたり。


──怖いな~(笑)。


そういう恋愛の中の一瞬を書きたかったんです。この先、2人はどうなるのかは、リスナーの方の想像に委ねたいと思います。


──一方で「明日のために」はもっと強さのある曲ですね。


新しい出会いのためにも、過去をくよくよ考えないほうがいいのかなって。終わったものはそういう運命だったって割り切っていかないと、自分にとっても相手にとってもよくないかなって。


──その意味では「紫陽花」へのアンサー的な意味合いがありますね。今回のシングルは、「七色のプリズム」で新たな変化を打ち出し、「紫陽花」では作詞表現の深化を表現し、「明日のために」では次に向かう決意を形にしていると思います。その意味でも、このシングルは“これからの横山ルリカ”の多くの部分を提示した作品になったと感じました。


そうなるとうれしいですね。とにかくいろんなことをやってみたいんですよね。アイドリング!!!を卒業したら、すごく色物みたいなキャラになっちゃうかも知れない(笑)。


──意外すぎますね(笑)。


でも、それがすごくハマるかも知れないし、この先にどうなるかは誰にもわからないと思うんです。だからこそ、いろんなことにチャレンジしたいし、楽しんでやってみたいなって。七色以上の、どんな色にも変化できるような動きをしていきたいって思いますね。



PROFILE
1991年9月27日生まれ、神奈川県出身。血液型O型。2006年よりアイドリング!!!9号として活躍中。2013年6月19日、「Walk My Way」でソロデビュー。5月13日に、5枚目のシングル「七色のプリズム」をリリースする。

公式WEB SITE
http://jvcmusic.co.jp/rurika/