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  • バンコクでも、おすの?nuance初海外公演ライブレポート

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3周年を迎える3月の10日に渋谷O-EASTでのワンマンライブツアーファイナルを控えた横浜発のユニット・nuance(ヌュアンス)初となる海外公演が、2月23日にタイ・バンコクで行われた。会場はバンコクの都市中心部サイアムにあるK-bank Siam pic ganesha内のthe studio。



【記念すべき初公演はタイの現地ライブアイドルとの対バンライブ】

タイでは数年前から日本式のライブアイドル文化が根付きローカライズされ、アガる曲調に日本語のMIXや振りコピなどで湧ける形式が定着しつつある。
今回の初ライブは日本の天皇誕生日を祝う「Naruhito Birthday Party」と題した対バン形式で、関西を中心としたmint music entertainmentが手掛ける「Ameryu」・タイの日本式アイドル先駆者でありTIFにも出場した「Siam☆Dream」・「Fes☆tive」のタイ姉妹グループでありデビューしたばかりの「SUMOMO」が出演した。どれもいわゆる"沸ける曲"揃いの現地人気アイドルたち。
この日会場にいる殆どの観客が、nuanceを初めて見るタイのアイドルファンという状況である。
今まで見たことのないスタイルのアイドルに、最初は戸惑いながらも静かに見守っていたタイの観客たちがnuanceを徐々に受け入れていく様子が見られた。
バンコクと横浜の熱くて愛おしいアイドル異文化交流が幕を開けた。



【お互いの初体験を確かめ合うようにライブは進んでいく】

タイ初ステージでの一曲目は「Love chocolate?」。
可愛らしい曲調にサビ前はPPPHのクラップが打てるため、初見のアイドルファンでもとっかかりやすい楽曲だ。
nuance名物である椅子を使ったパフォーマンスに、タイの観客たちは何が起きているのかと一斉にステージを覗き込んだ。
今回の会場はステージが低めに作られている為、椅子に座って踊るメンバーの姿が前方のファン以外からは見えなくなってしまうのだ。
これは誤算だったかもしれないが、思わぬ形で観客の目を一気に惹くこととなった。
初っ端からnuanceのペースに巻き込まれたタイの観客たちは息をつく間もなく次の楽曲「セツナシンドローム」へ。
nuance初期のアンセムでもある名曲だ。
途切れなく披露される数珠つなぎの楽曲によるステージも、タイで主流のアイドルには無いスタイルである。
nuanceのメンバー・珠理の目線は鋭く、獲物を狙うかのようにいつもよりも更に力強さが感じられた。



舞台演劇のように展開されるステージは、一気にnuanceの持つ不思議な世界観へと観客を巻き込んでいく。
「ハーバームーン」ではさっきまでの可愛らしさやアンニュイさから開放されたかのようにグッと攻めの姿勢を見せた。
みおの自由な末っ子の魅力がダンスに溢れ出ている。
続く「tomodachi」では日本語をかじったことがあるタイの観客たちには馴染みのある単語が並ぶ。
安定した歌声のわかは緊張を感じさせず、堂々としたステージングだ。
nuanceの"攻め"が感じられるステージとMCの緩さのギャップに、タイの観客からは笑みがこぼれた。



【そしてフロアは沸いた】

目くるめくnuanceワールドを目の当たりにし、何が起こっているのかわからない、と言ったような表情のタイの観客を引っ張っていったのが日本からのファンが巻き起こす力強いクラップだ。
それを更にメンバーのmisakiがかっこよく煽り熱を帯びていく。
フロアが高速クラップに包まれる「タイムマジックロンリー」で会場はすっかり温まった。

続けてタイの観客が自らローカライズした盛り上がりを見せたのが、初ステージラストの楽曲「ミライサーカス」だ。
日本式アイドル好きなタイの観客たちは、アイドルによるパフォーマンスを見る際にソロや大サビで一斉に座る、というケチャとはまた違ったお約束がある。
「ミライサーカス」のパフォーマンスはAメロでセンター以外のメンバーが椅子に座る隊形となるのだが、タイの観客たちも初めてにも関わらず示し合わせたように一斉に座ったのである。ステージ下には見たこともないような光景が広がった。
これにはステージ上のメンバー達も楽しそうな笑顔で応えた。観客が受け手だったのが一変、流れが変わったかの様にステージとフロアとが一体となった。
「ミライサーカス」Bメロから一気に盛り上がるキャッチーなサビに、わかりやすく手を掲げた振り付け。会場中が待っていたかのように振りコピを初めた。
この日一番とも言えるような盛り上がりを見せ、nuanceのタイ初ステージは幕を下ろした。



nuance海外での初陣は、成長真っ只中のタイライブアイドル界にどのジャンルにも当てはまらない新たなアイドル像を発信した様だ。
その後の夜公演ではワンマンライブツアーのバンコク公演とファンミーティングを行い、日本でのワンマンライブツアーファイナルに繋がる熱い一夜となった。

【”osu” tour final 東京公演】
日時:2020年3月10日(火)
開場:18:30 開演:19:00
会場:TSUTAYA O-EAST
チケット、詳細はe plus
https://eplus.jp/sf/venue/1500290

また、今回のライブオーガナイザーであるSiamdolでは3月に日本を含むアジア5カ国のアイドルを集めたフェスを開催する。
出演者ラインナップなどはフェイスブック等公式から随時更新している。

※下記は延期となりました。
【Siamdol Festival 2020 : 3rd Anniversary IDOL Super Live】
日時:2020年3月7日(土)・8日(日)11:00〜20:00
会場:MBKセンター5階 Zone D
チケット代:無料
詳細は公式サイトへ
http://www.siamdol.com