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CANDY GO!GO! 熱狂の夏のワンマン公演を観て感じた、彼女たちは何時だって夢を信じてるシンデレラだなってこと
- 2018/08/28 15:31:19 公開
- idol scheduler
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今年に入りCANDY GO!GO!は、毎月最終月曜日に、TSUTAYA O-NESTを舞台に主催イベントを開催。自身も、毎回バンドを従え出演し続けている。同時に、今年は年に3回ワンマン公演を行うことを発表。第一弾を、4月8日にTSUTAYA O-NESTで開催。後ろまで人が押し寄せる中で熱気あふれるライブを行った。そして、第二弾となるワンマン公演をCANDY GO!GO!は、8月26日(日)にTSUTAYA O-Crestで実施。この日も満員の観客たちによる熱気に満ちあふれたライブになった。先に記しておくと、第三弾ワンマン公演は、12月25日にTSUTAYA O-WESTでおこなわれる。ここでは、8月26日(日)TSUTAYA O-Crest公演の模様をお伝えしたい。
CANDY GO!GO!の新たな入場テーマとして、誕生。怒鳴り散らす『MITSUKO』の演奏へ触発され、メンバーたちが舞台上へ次々と駆け出し、観客たちを煽りだした。
ライブは、高ぶった感情を一気に熱く唸らせるように『overdrive』から幕を開けた。「激しく揺らせ」の歌詞通り、彼女たちは雄々しい歌声とダイナミックな動きを通し、満員の観客たちをガンガン煽りだす。パッション突き付ける彼女たちのステージングに触発された観客たちも、舞台上へ向かい熱い手拍子を返していた。唸る魂と魂のバトル、でも、まだまだこれは始まりだ。
CANDY GO!GO!のライブへつねに盛り上がりを描き続けてきた『神様のイジ悪』の登場だ。熱気と熱気をぶつけあう。メンバーも観客たちも、何時も以上に最初からアクセルをベタ踏み状態。ヤバいくらいにフロアーが火照りだす。
MCを噛んだがために、わざわざ『神様のイジ悪』のエンディングからやり直すなぎさりん。この日は、格好つけてしゃべりたかったらしい。その後に放ったのが、以下の言葉。
「今日は、ここにわたしの大好きな人がいます。それは……ここにいるみなさんです」。かなりベタな言葉だが、それが彼女の本音。本当はそこで沸き上がる…予定だったが、その言葉を冷静に受け止めていたところも、メンバーいじりの上手い観客たちらしさと言えようか。
「ここにいるみなさんを、甘い罠にハメちゃいたいと思います」(なぎさりん)。セクシー?ムーディ??パーティ!!!ナンバー『HONEY TRAP』の登場だ。明るい色気を振りまきながら、その中へ妖しい刺激も巧みに射し込んでゆく。会場中の人たちも、ファンキーなパーティチューンに身を任せ大騒ぎし続けていた。続く、ノリ良くグルーヴィな『ゲッダン!ジェラシー!ラブラブユー!』でも、ファンキーウィメンになった彼女たちは、お尻を大きく振りながら、身体を揺さぶる熱を突き付けてゆく。
豪快に駆けだした『Yes-Yes-Yes』の演奏。彼女たちを縛りつける身勝手な大人たちへ反旗を翻すように、6人は自分たちの強い意志をこの曲へぶつけていた。何時も以上にエネルギッシュなステージングだ。オレンジの光(CANDY GO!GO!カラー)の元に集った仲間たちを引き連れ、どんな困難にでも立ち向かい、自分たちの道を切り開いてくと力強く宣言するように、「強く生きろ」とみずからを鼓舞するように、彼女たちの歌声が魂を熱く震わせてきた。
熱狂から、一変。菜月アイルの切々とした歌を幕開けに流れたのが、『JUMP×JUMP』。演奏が唸りを上げると同時に、楽曲はファンキーでロックな表情へ転化。『JUMP×JUMP』でも、どんな困難が待ち受けようと、一歩一歩明日へ踏み出してゆく強い意志を、彼女たちは自信みなぎる歌声を通し、会場中の人たちの胸に響かせていた。
中盤には、アコースティック・コーテーを設置。トップを飾ったのが、なぎさりん。彼女は新曲のバラード『タイムリープ』を歌唱。アカペラからの始まり。秘めた想いを吐き出すよう切々と歌う声に、カホンやギターが優しく音色を寄り添える。シンプルな旋律の上で、込み上げる想いのままなぎさりんは伝えてきた。切なさと愛おしさを重ね合わせ歌うその表情を、僕らはジッと見つめ続けていた。
次にバトンを受け取ったのが、菜月アイルと杉本莉愛。切々としたアコギの音色に乗せ届けたのが、『いつか忘れられない女になる』。互いにリードとサポートという形を取りながら、今にも感情が壊れ、涙が零れ落ちそうなくらいの歌声を、2人は波紋を広げるよう場内へ響かせた。とても感情的な菜月アイルの歌声と、まだ幼さと脆さを伺わせる杉本莉愛の歌声が寄り添いあう。その中から見えた、人が抱え持つ温もりに心がホロッとさせられた。
最後にバトン受け取ったのが、礒野未来。彼女は穏やかなボサノバ風にアレンジされた『ファンファーレ』を真っ直ぐに、でも優しさも抱いた歌声として場内へ響かせた。何時もの姐御な表情を封印。乙女のように純粋無垢な心模様と歌声を魅力に、何時もの力強い『ファンファーレ』とは異なる、心へ優しく寄り添う姿を磯野未来は描いてゆく。終盤にはアカペラで歌唱。改めてCANDY GO!GO!の歌の軸を担う感情表現の豊かな歌い手である姿を、ここに示してくれた。最期にファンたちと一緒に作りあげた合唱も、とても温かかった。
ライブは、ふたたびバンドスタイルへ。着替えを終えた6人が届けたのが、CANDY GO!GO!の魂というべきナンバー『CANDY』。想いを胸に抱えながら、言葉のひと言ひと言を会場中の人たちの胸の奥へ奥へと彼女たちは届けてゆく。その想いを抱きしめた観客たちは、昂る気持ちを絶叫と熱い手拍子に変え舞台上へぶつけ返していた。僕らは知っている、「何時だって帰る場所」があることを。そこで彼女たちがオレンジの光を守り続けているからこそ、僕らは安心して彼女たちへ夢中になれる。
騒ぎやがれと言わんばかりに突き付けたのが、熱く跳ねたワイルドな『JACK!』だ。コントロールの難しい跳ね馬のような彼女たちだからこそ、『JACK!』のように豪放で無頼な楽曲はとても似合う音楽の戦闘服だ。熱く挑発するように歌う彼女たち。そんな熱した空間へ、凄まじい轟音を叩きつけたのが、菜月アイルがリードを取り、礒野未来が荒ぶる歌声でサポートした『No way go back』だ。豪快に暴れる楽曲のうえで、挑発するように歌いかける。「やりたいことはあるんだ」と、自分たちの強い意志をぶつけるように彼女たちは歌い踊っていた。
「CANDY GO!GO!は10月に新曲をリリースします。この曲は、ホントに今のわたしたちを書いてる曲だなと思って。日々つらいことばかりなんですけど、ステージに立っているときがわたしたちにとっての幸せ。それを作っているのがみなさんです。わたしたちは強がっているだけで、実際はメンヘラなんです。それでもみんなのために強がっていこうと曲を書きました」(なぎさりん)
向かい風を受けながらも大空を飛び交うように、とても伸びやかな、でも強い意志を彼女たちは『Fake News』へ重ねてきた。困難に立ち向かうほど輝く彼女たち。心の牙を剥きだせるのも、CANDY GO!GO!を支えてくれる仲間たちが何時だってエナジーを注いでくれるから。会場中の人たちが、メンバーと一緒に手を振り上げはしゃぎだす。なぎさりんに煽られ、絶叫をぶつけてゆく…。
「CANDY GO!GO!を選んでくれたこと、必要としてくれたこと、本当に嬉しかったです」(なぎさりん)。「もっともっと、この6人の絆を深めていこうと思います。今日見に来なかった人たちを後悔させるライブを、これからもやっていくので」(菜月アイル)
終盤に飛び出したのが、CANDY GO!GO!の代名詞とも言える『Cinderella Call』だ。 場内中から沸き上がる絶叫のコール。「わたしをみつけて 何時もまぶしい世界へ連れ出して」と彼女たちはファンへ想いを投げかける。でも、僕らに「何時までも、いくつになっても、夢を見続けることが自分を輝かせるんだよ」と教えてくれたのがCANDY GO!GO!であり、今、舞台に立っている6人のシンデレラたちだ。胸が熱くなるのも当然だ。何故なら、この歌が僕らの魂に熱く火をつけてくれたんだもの。夢を信じてるシンデレラに、彼女たちはもちろん。いくつになっても、僕らだってなれるんだよ。
『そしてまた逢えると云うよ』を歌うなぎさりんの元へ伸びる無数の手。何時しかその手は絶叫と一緒に突き上げる拳や熱い手拍子に変わっていった。掲げた拳を笑顔で振りまわし、この会場にいる人たちが一つに溶け合う。終盤に生まれた大きなサークル。ここにいる一人一人がCANDY GO!GO!を支える大切な仲間だ。いや、彼女たちの元へ集ったとたん、僕らもオレンジ色の光をまとったCANDY GO!GO!になれる。その喜びを何度も何度も重ねてきたからこそ、こうやってオレンジの光放つ彼女たちのもとへ、僕らは集い続けるんだもの。
「いつまでもわたしたちは絆で繋がっています」。最期にCANDY GO!GO!が届けたのが『endroll』だ。光を持って駆けだすビートロッチチューンに誰もが一緒に飛び乗り、つかめるはずと信じた未来へ突き進んでいた。沸き上がる想いを野太い声に変えながら、信じた道を彼女たちと一緒に走り続けたい。その先にどんな風景が待っているのだろうか…。でも、大事なのはその光景ではなく、そこへ向かう過程の中で得る勇気や元気、自分を認められる嬉しさ。それを感じたいんだ。それを示そうと、足掻きながらも必死に突き進む彼女たちに触れていると、僕らも同じ気持ちに心が染まってゆく。何時までも、本気の青春を共に感じ続けていれる。
軽快な演奏に合わせ舞台上へ姿を現したメンバーたち。アンコールでは、銘々に夏らしい格好で登場。礒野未来に至っては水着姿。さすが、セクシーダイナマイトボディが魅力の彼女らしい夏服だ。最初に披露したのが、この時期にピッタリの『ワンチャンサマー』。ライブも、猛暑に相応しい…と言いたいところだが、むしろ、夏らしいギラギラとした輝きと同時に、肌をスカッとさせる夏風も一緒に運んできた。気持ちがウキウキ弾みだす。胸がワクワクと騒ぎだす。光を熱め駆けだした『YOU』へ飛び乗り、メンバーとファンたちがタオルを手に夢中ではしゃいでゆく。彼女たちは、眩しさと熱風と熱い日射しを降り注ぐ爽やか熱狂チューンを次々とプレゼント。この空間に、CANDY GO!GO!がもう一つの夏を連れてきた。こういう汗なら、いくらだって流したい。タオルをくるくる振りまわし、最上級の笑顔を浮かべ、眩しい歌を熱狂と一緒に抱きしめたい。
「素敵なお知らせが出来るように今後ももっと頑張ります」。最期に彼女たちは、心地好い夏風を胸に吹かせる『大切なお知らせ』を届けてくれた。場内に生まれた熱狂を爽やかに昇華するように、歌の風が心を爽快な気分へ導いてくれた。終盤、フロアー中を震撼させた熱い雄叫び。「今から届けるよこの合図(サイン)を」。彼女たちの届けるサインを受け取るたびに、僕らはにやけた笑顔の自分になれる。心の手を、彼女たちへ真っ直ぐ伸ばしていける。この空間が好きだ。この音楽が好きだ。何よりCANDY GO!GO!が大好きだ。そんな最高の日々を、また一緒に過ごしたい。そのサインを舞台上から投げかけてくれる限り、僕らはそれを受け止め続けるから。そして若人たちよ、ここに新しい刺激を求めに来なさい。素敵な大人の体験が待っている…と、少し大げさに煽っておこう。
TEXT:長澤智典
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